壺中天

歴史、旅行、ごはん、ゲームなどアジアなことを色々つづります。

【水都百景録】実食!問政山の筍煮【ごはん】

今回はお遊び企画。水都百景録のゲーム中に登場する料理「問政山の筍煮」を実際に作ってみたよという内容です。

【問政山の筍煮とは?】

明代から清代にかけて中国全土をまたにかけた徽州商人、彼らの愛した料理。杭州一帯で多く活動していた徽商たちは春になると故郷の筍を求め、家人たちは徽州から杭州まで川を下って筍を輸送した。

船で運んでいる間、届け手は筍の味が落ちないように皮をむき、土鍋で煮込んだ。船が川を下り、商人のもとに届く頃合いには故郷で食べる新鮮な筍同様の味わいと食感に仕上がっていたのだとか。清代には製法が朝廷にも伝わり、御用品として朝廷に献上されるようになったそうだ。

中国のwebサイトで文房四宝について調べていたら関連記事にレシピが載っているのを発見。割と簡単に作れそうだったのでトライしてみることに!

レシピは以下です。

特に準備が必要なのは骨付きハム。これは金華ハムのこと。金華ハムはいわゆる生ハムなのですが、中国では生食を避ける文化からか、そのまま食べるよりダシ用に使われてきました。骨付きではなくカットされた物を使っているレシピもあったので、そちらを使った方が楽そうです。

腸詰は中華腸詰を想定していると思いますが、肝になるのはダシの金華ハムの方なので、普通のソーセージでも行けると思います。

金華ハムは通販でも買えますが、池袋に立ち寄った際、中華食材店に売っていたので買ってきました。200g3600円。中華腸詰は近所の中華料理屋からテイクアウト。

筍は旬のものを使うのが一番なんでしょうが、季節外れだし水煮で行きます。生は生であく抜きとか結構大変そうだし…。

 

材料一覧。まずは材料を刻みます(みじんが粗いのはお許しを 刻んでいないしいたけは飾り用。ゲームの見た目と合わせるように)筍はすごい量!我が家の土鍋はあまり大きくないので、ちょっと筍を間引きました。

いよいよ煮込みます!

レシピ通り15分ほど煮込み、味を見てみるとハムのダシがきいている。その後腸詰・しいたけを加えて味を調整。

見た目を少し整えて完成です!

 

【食べてみて】

塩と砂糖だけじゃ味気ないんじゃないか…と思っていたけど金華ハムのダシと塩気が出ているのでなかなかしっかりした味付けでした。結構ご飯に合いそうです。後から入れる塩は少々程度にしておいた方が、しょっぱくならずちょうどいい塩梅になると思う(ハム自体も塩気があるし…というか塩入れすぎて失敗した)。

そしてお肉たっぷり!意外と食べ応えがありました。これは元気が出そうです。