壺中天

歴史、旅行、ごはん、ゲームなどアジアなことを色々つづります。

【考察】水都百景録はサ終するのか

※2/2追記 ゲームの展開を見ながら予測を書き換えていきます

不吉なタイトルですみませんが、いろいろ思い当たることがあり不安なので意見をまとめました。煽りたいわけでも悪意もなく、ただの分析です。

分析とはいえ売り上げ等具体的なデータを用いているわけではなく推測・所感に近いので、あまり本格的なものではありません。

Twitterだとネガティブな内容のことは見たくない人もいるだろうし、何より公式の目に留まるとばつが悪いのでここに書いておく。他の記事にリンクを貼っている関係で目に入った方お読みになった方いるかとは思いますが、見たくない方の目に触れないよう持ち込むのはご遠慮願います。以前そういうことがあったから念のため明記しておく。

ゲーム規模

水都百景録は中国でリリースされた「江南百景図」の日本版。本国ではケンタッキーとコラボしたりリアルイベントを開催したりと国民的な知名度と人気があるが、日本での知名度は正直低い。

Googleplayのダウンロード数は「1万以上」(Appの方は知らない)、公式Twitterのフォロワーは3万人ほど。Twitterのコミュニティも、影響力の大きい人でフォロワー200~300人くらいだったと思う…(把握してる限り)ので小ぢんまりしたもの。

ニッチではあるが(自分も含めて)ニッチな層のツボをついてストアの評価は高く、安くはない有償建築を月2・3回のペースで販売しても、毎回当然のように購入している熱心なプレイヤーもTwitterでは沢山見かけた。

だから、ユーザー数は少ないが熱心な課金者が多くて、その人たちが支えているイメージだった。友人申請とかを見る限り定期的に新規ユーザーは参入して来ていたようだけど、すぐログインしなくなってしまうケースも多く、すそ野は広がりにくかったのかもしれない。

まぁやること多いし、中国史好きで入って来ても明は日本だとマイナーだし歴史キャラは実装打ち止め、ガチャゲーと違ってお金を出せば確実に建築は手に入るが、継続的な課金圧がかかるということでもあるので、そのあたりについていける、いけないはあったと思う。

実情はどうか分からないけど、ゲームも規模が拡大して開発コストも増えて、熱心な層はいるけどその数が増えずバランスが崩れる…と言うのはありうることだと思っています。

不穏な兆候

イベント・ガチャの規格統一

以前の記事でも書いたように、現在水都百景録の告知は死んでいる。

かといって何もやっていないわけではなく、イベントや建築・アイテム販売が定型化・恒常化した、と言うのが正しい。
それが以前にも書いた「朝耕暮耘」であり、ショップの特売枠である。現在は14日のシーズンを設け、過去に販売またはイベント配布した建築をローテーションで復刻している。

(1)朝耕暮耘


街での生産作業によって建築をお得に入手できるシステム。対象は今のところ周年探検の配布建築、鶏鳴山報酬、イベント配布の建築なので、基本的には本来無償で手に入れられたものがラインナップされていると思われる。

【1/29】
配布建築の復刻のみと思われていたが、新規建築も配布されるようだ。新規建築打ち止めの心配がなくなったとはいえ、従来のイベントは目玉建築入手の過程で小物建築や各種アイテムももらえていたので、旨味が減った事には変わりがない。(このシステムだと、蓄積の無い新規アカウントは建築数が増えず結構辛い)

しかも、新建築実装がこれだと実質無料配布になるので、儲ける気が全くないことになるが…

朝耕暮耘についてはこちらでも書いてます。効率や所要日数の算出方法が知りたい方はどうぞ。
xiaoyaoyou.hatenadiary.jp

(2)雑貨屋の「特売」枠


12月28日アプデから雑貨屋に新設されたメニューで、女媧石・掛け軸パックや建築を常設販売している。朝耕暮耘同様14日間で更新され、販売建築や購入限度がリセットされる。この実装にともなって、通常メニューの「お得購入」が空白になったと思われる(=新規建築・パック販売打ち止め?)。

①有償建築パック(仮称)
2週間ごとに有償建築を復刻販売。女媧石や金の掛け軸までセットでついて1600円は正直安い。これくらい豪華なパックなら、今までだと3000円はしたと思う。ちなみに公式wikiに載っている2023年8月のデータだと【1600円のお祭り気分パック=女媧石1000個】なのでやはり破格な気がする

②堅実パック
銅貨で引ける、短縮札などのおまけつきアイテムガチャ。一部小物建築や家具を排出。堅実パック限定家具もある。
一番の売りはこれまでイベント配布していた家具を入手できること。初めて見た時は単に気前いいな、と驚いていたものだけど。

③運試し宝箱

女媧石で500引ける季節建築ガチャ。今回は2022年・2023年の厳さま冬限定建築+イベント配布+新規建築の計11点が排出対象。季節ごとに、宝箱限定建築+過去の季節建築が設定されるものと思われる。内訳はこんな感じ↓

2022冬 2023冬 イベント 新規
雪夜の囲碁 六出亭 雪積もる蠟梅 湖上の回廊
霰と落梅 寒酥園 聴雪軒 望雪亭
寒江独釣 山中の雪屋
残雪の楼園

④その他
シーズンによって過去の有償1~2マス建築が復刻することもある。2月2日現在は鶴・玄武・窮奇の銅像を選択できる「松パック」だが、1600円で【女媧石880・金の掛け軸10個・銅貨80000】までついてくるので①同様大盤振る舞いである。

というわけで、無償建築は朝耕暮耘、有償建築はショップにて、過去建築を比較的入手しやすい形で復刻している、と言うことができるだろう。

また、新規建築の配布も都度イベントを実施するのではなく、こうした常設パッケージ内での提供が主流になっていくのだと思われる。

【4/5】
唐突に、女媧石累計購入による新建築実装が復活した。しかも、Googleplayで課金エラー発生中のさなか何の冗談だという感じである(andoroidユーザーには)。

期間は4/14までなので、それまでに直すという背水の陣なのか。エラーも告知があってから結構時間がたっており(一度お知らせから告知が消えていたし)、すぐ解決するとも思えないのだが…。やはり人がいないのか?

ガチャ形式の変化

ガチャについても同様の変化が起こっている。まず、これまでのガチャは「通常・百景限定・住民交換」と分かれていた。

通常ガチャはピックアップ対象以外のキャラは上級=恒常ガチャと同じラインナップで、排出されるキャラが限られていた。

それ以外のキャラは「百景限定ガチャ」を引かないと手に入らず、例えば文俶、談允賢、展昭など美男美女で人気のキャラ、張択端・仇英のようにストーリーに深くかかわる主要キャラは百景限定じゃないと手に入らない仕様になっていた。ユーザーにとっても運営にとっても狙い目のガチャだったと言える。

「住民交換ガチャ」はいわゆる天井つきガチャで、ガチャ1回につき手に入るアイテムを集めてピックアップ対象と交換できるという仕組み。

アプデ以降のガチャは、上記の種別が無くなり「一律200天井・全キャラ排出」という形になった。

天の出現確率は6%。以前は3%の時と6%の時とあったが一律6%に引き上げられた模様。

ピックアップキャラの排出確率は約0.6%。これは以前どうだったか覚えていない。

200連すればピックアップキャラのどちらかは確定で手に入り、その過程で従来手に入りにくかった百景限定キャラの入手も期待できる。全体的に、キャラの入手難易度は下がったと言えるだろう。

キャラが手に入りやすくなるのはユーザーにとっては一見良いことだが、収益を上げなければならないはずの運営が限定キャラで集金しなくなった=その必要がなくなったということなのでガチャが緩くなるのは危険信号と言われているそうだ。

規則正しい復刻ガチャ

また、年始から劉伯温・常遇春の「将相」ガチャが復刻となった。
長らく復刻がなかったシリーズなので無邪気に喜んでいたが、その次が王昭君・李時珍の「世路」、さらに次期予告を見ると文俶・仇珠の「明珠」。ここまできてようやくピンときた。

リリース当初の順番で、ピックアップガチャを復刻しているんだこれ。

邪推をするなら、ピックアップガチャを順繰りに一通り復刻して、当該キャラが欲しい人から集金する方針ではないだろうか。新キャラは別枠でガチャが来ると思うが、どれだけ実装されるか。

↓以下、過去スケジュールから作成した今後の復刻ガチャスケジュール予測。9月までしかないのは、元々自分が欲しいキャラ(沈度)までの道のりを確認するため作ったものだから。9月までサービスは続くだろうか。

その他前兆と考えられること

(1)1.5周年の無風っぷり
2023年の12月16日は水都百景録リリース1.5周年だった。2022年の同日には盛大な半周年イベントが催され、ゲーム内では町のライトアップ(今年もあったようだが期間は短かった)、年末年始の限定探検、年明けには年獣退治イベント、またゲーム外でも灯会イベントの願い事募集キャンペーンなど半周年に相応しい企画が色々とあり、年末年始も楽しませてもらっていた。

ただし2023年は何もなかった。1.5周年の言葉が公式から出てくることもなかった。12月28日に揚州府開放のアプデがあったとはいえ、これまでだったら新府開放記念&年末年始でイベント盛りだくさんでもおかしくなかった。ちなみに、2022年は年末に2023年のスケジュール発表もあった

アニバーサリーは継続を前提にしたイベントと言える。やる気がないのではなく、その時点でやる必要がなくなっていたのではないか…と今では邪推することもできる。

(2)公式Wiki運営の放棄
去年の7月から、公式Wikiの編集メンバーとして活動していました。10月頃から画像提供や事実確認の依頼メールに一切お返事を頂けなくなったのは前にも書いた通り。もう誰も更新していないし、Wiki運営自体ストップしているのかなと思う。

なお先方からお誘いを受けて始めたことなので、運営停止するならするで一言あってしかるべきではないか、といろいろモヤモヤしている。以前は対応も割と迅速で、きめ細やかに対応してくださっていたのに。私自身はまだwikiでやりたいこともあるんですけど(特殊建築一覧の更新とか)、虚しいし私物化してるみたいで気も引けるしで結局放置になっています…。

(3)その他
ログイン25日の報酬でもらえた閑人の廃止・上奏の牙笏が新規ではなく復刻など、全体的に新規コンテンツが出てこない。今までのようなスケジュールがないので、桃花村など定期開催のイベントがあるかすらもわからない。

【1/31】
桃花村は引き続き開催するようだ。2月は2回やるので空白を埋めるかのような高頻度である。おそらく、月初にその月分の開催をまとめて告知という形にしたのだろう。ということは、従来のようにスケジュール表での告知は廃止かもしれない。同時に、桃花村以外のイベントも。

また、公式Twitterで冬限定建築の告知時に建築名が去年のままだったり、イベントバナーと実際の内容に食い違いがあったり、小さなことだけどずさんと感じることが増えていた。1つ1つならまぁそんなミスもたまにはする、程度だけどなにぶん重なるとね。

まとめ

・キャラ、建築、イベントの新規実装が減少し、14日間のシーズン替わりでの定期的・定型的な提供に変化。
・各種入手難易度が下がった
・コンテンツを盛り上げようという姿勢があまり見えなくなった
⇒すでに収束のめどが立っており、各種コストを押さえつつ過去コンテンツを取りこぼしたユーザーから確実に回収する方針なのではないか。

一般に、サ終の前兆と言われる現象

・羽振りが良くなる(配布・ガチャ確率)
・復刻が増える
・新キャラやストーリーの追加が無くなる
・機能の追加・改善が行われなくなる

など
【参考サイト】
jp.quizcastle.com
tokyogamestation.com

予測

↓以下は、すべてもしもの話です。↓

一般論からいえば、可能性は高いと思った。
やる気というより、一番なくてはならない「儲ける気」が感じられない。
そうだとしても、少なくとも新都市開放して1カ月だし、来月は町活大会もやるらしいし、すぐに畳むことはないと思う。
今までの感じだと、半年に1度新府開放、3か月で既存州府の新エリア開放…となっているので大体3か月くらいで「もうそろそろ町も開拓できただろう」と判断しているのだと思われる。

とすると、その可能性があるなら4月くらい?
それとも4月に杭州追加エリア開放⇒6月の2周年ですっぱり?
それまで今までの建築とガチャをローテして、手堅く集金していく感じなのか。

しかし舵を切り替えた理由については正直よくわからない。日本語化する手間があるとはいえ開発費は一般のソシャゲに比べれば抑えられているはずだし、顧客数が想定を下回っていたのか、それとも人がいなくなったなど内部の事情でもあるのだろうか。Twitterでの発信は続けているようだが…。

単なる規模縮小でサ終に向けた準備ではないとしても、新規キャラや建築の実装頻度が落ちてイベントも代わり映えしないなら集金効率は落ちるわけで、どのみち先細りになるだろう。


周回作業のえげつなさとか色々思うこともあるけど、鶏鳴山の続きが読めないとか、大陸版にある建築や家具が手に入らないのはやっぱり嫌だと思う。西洋時計待ってるのに。
町づくり人質に取るシステムにキレて揚州(漕運)放棄した奴の言うことではないけど、それでも既存府や好きなキャラ、濃厚な中国情緒には思い入れあるから邸宅やログイン続けてるんだよ。
揚州にしても女媧石買って補填で建築建ててもいいって思うくらいの魅力は感じてる。

とりあえず、いつ何があってもいいように推しを愛でる。寂しそうな顔に見えてやるせない。