壺中天

歴史、旅行、ごはん、ゲームなどアジアなことを色々つづります。

【水都百景録】特殊住民の自宅づくり

もうすぐ新イベント「桃花村」が実装予定!でもそれまで結構暇なので、また新しい遊びに興じている。タイトル通り、各キャラクターをコンセプトにした家づくりである。

さて、誰の家でしょう?

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(1)許宣・白素貞・小青の家

杭州は薬屋を志す青年・許宣と白蛇の精・白素貞の恋物語を描く「白蛇伝」の舞台。素貞の妹分・小青含めた白蛇伝トリオは皆杭州に集めているので、許宣夫婦の薬屋「保安堂」兼自宅を作ってみた。まずは保安堂イメージの「診療所」を配置。薬屋とどちらを置くか迷ったけど、見栄えの良い診療所の方に。

・許宣の傘にちなんで、通り向かいにはは傘を建てる。傘は二人の出会いのきっかけを作った思い出の品。青、白、緑の花壇はそれぞれ許宣、素貞、小青のイメージ。

・家の庭には薬草畑、花壇は朝顔と萱草。何故かというと、朝顔の種は薬用になるから。萱草の根も薬になる&中国では子孫繁栄をもたらす花といわれているし、夫婦の家にはいいのかも?

・本当は、保安堂は蘇州にあるという設定。

(2)沈周の家・場所は杭州の城外。天衣無縫な沈周は、しがらみの多い都市に住むのはあまり好きではなく、別宅を城外に買ってしばしばそこに行ったという。なので「俗世を離れ、自然の中で絵描きに没頭できる場所」のイメージで作った。

山茶花がたくさん植えてあるのは、装飾「山茶花」のテキストに由来。雪中の山茶花を詠んだ沈周の詩を題材にしたものなんだけど、詩情があってとても好きな一文。

・絵描き机は奥に置いて裏庭風にするか迷ったものの、あえて風通しのいい場所に配置した。なんとなく自然の中でのびのび描くのが好きそうなイメージがあるし、人目とか気にしなさそうだし。堅物の文徴明では使えないネタ。

・あとは清流のせせらぎ・清夏の釣り堀を置いて家庭菜園風に。のんびり自給自足しながら暮らしている感じ。

・なお沈周先生は上級商館特効キャラなので、次々船に乗せられてめったに自宅に帰れない。

(3)徐光啓の家・実家の上海にあたる松江府が未開放なので、綿花店が置ける応天府に造営。

キリスト教・科学的な建築はあまりないので、農政家の方を押し出して農園と西瓜を配置。秋になってサツマイモ絡みの建築とか出てきたら置きたい(なお存在しない模様)。

・竹は適当に置いたけど、竹模様の着物着てるしちょうどよかったかもしれない。花壇は、食用になる花はなかったので一番西洋風に見えるタチアオイ

・通り沿いには綿花店。テキストに「綿花を研究してたら綿花屋と間違えられてウザかったので店を作り、妻に経営を丸投げして郊外に引きこもった」という面白クソ話が載っている。この人結婚しちゃダメな人種だろ……。

(8/27追記:最近読んだ『徐光啓評伝』によると徐光啓の妻(呉氏)って働き者で、綿糸を紡ぐのが人の3倍得意だったらしい。もしかしてこれ史実ネタ?すご!)

・近所には観星台。徐光啓は西洋暦を取り入れた『崇禎暦書』の編纂にも携わり、自ら観測をしたり天文機器を作ったり、日食を正確に予測したこともある。

(4)杜甫の家草堂ときたら杜甫!!というわけで娯楽建築「草堂」をメインに据えた家づくり。

杜甫安史の乱を逃れ、四川省成都に庵を結んで隠棲した。彼はここで200編以上の詩を作ったと言われている。今は「杜甫草堂」として観光スポットになっているが、当時の建物が残っているわけではない。

成都といえば竹林のイメージなので、もっともりもり竹を置きたかったんだけど蘇州は竹が置けないので残念。桑と柳と紅葉って結構使いどころ難しいと思う。

・沈周の家と同じく、悠々自適で創作に打ち込める場所というコンセプト。とにかく自然いっぱいにしたかったので緑系のオブジェクトをたくさん置いた。住居が都会風で若干浮いているのだけが難点。

・やはり李白をご招待したいのだが、金曜の探検ピックアップで出てきたのは王昭君(持ってる)だけであった。まあいいけどね、可愛いし……。

 

とまあ、こんな感じで各住民らしい家を増やしていければなぁと。

基本的には知識的・手持ち的に作れそうな人のを作るという順序でやっているので、推しの包拯先生や朱元璋・劉伯温(常遇春は持ってない)の家が作れないのが悩み。次は媽祖像と造船所で鄭和の家を造る予定……なのだが造船所の女媧石コストがお財布に痛い。

ところで、中国のwiki見たら本家「保安堂薬舗」徐光啓の建てた教会「九間楼」、媽祖を祀る「天妃宮」、どれもしっかり実装されているんだね。

ま、実装はまだ先になりそうだし、つかの間の遊びを楽しむとしよう。

 

続編はこちらです。

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