壺中天

歴史、旅行、ごはん、ゲームなどアジアなことを色々つづります。

【水都百景録】庭園大作戦

相変らず水都百景録をプレイ中。三都市の復興も終わり、することが減ってきた半面自由度が増してきた。

最近はまっているのは、装飾パーツや建築を組み合わせて、一から施設を作ること。今回はそのやり方で、江南によくある文人庭園」を造ってみた。

本作の舞台・江南地方には、大富豪や官僚が建てた庭園が沢山残っている。旅先でそんな庭園をいくつか訪れ、すっかり気に入っていた私は、上海の豫園や蘇州の留園(東園)のような大庭園を造りたいと早くから思っていた。しかし庭園づくりなるものは上級知府さまにしか許されないハイエンドな娯楽であり、なかなか手が出せなかった。広い敷地を確保するにはある程度開発が終わっている必要があるし、装飾を多用するにもお金がかかる。庭園に欠かせない池はLv.30にならないと作れない。なので折々、なけなしの建築で庭園風空間を造って気を紛らわせていたのである(↑図参照)。

そしてプレイ開始から1か月ほどたち、ようやく銅貨と敷地に余裕が出てきたので、開発が大体済んだ応天府に本格的な大庭園を自作することにした。

とはいっても作業内容は単純。①敷地の規模を決めて、②門を置いて(今回は装飾の門ではなく7月建築絵画の「別邸門廊」を使用)、③石塀を並べて、④既成の建築や装飾パーツを配置する。それだけだ。

そうしてできたのが、こちらの庭園である。以下、庭園好きのめんどくさいこだわり。

・中国庭園は人工的な山水の再現を目指し、蘇州の東園↑を見てもわかるように、中心に湖や池を置き、周囲に建物や山を模した岩々を配して構成されているものが多い。ということで、まずは人造湖をドカンと配置。銅貨が湯水のように消えてゆく。

・建物はオーソドックスに湖心亭と涼亭を使用。娯楽建築で応用できそうなものがないか探してみたが、残念ながら見当たらなかった。

・あとは各所に石を置く。この石使いが中国庭園ならではの特徴で、集めて築山を作ったり、立派なものはピンで配置したりする(東園の右端にあるのもそんな名石のひとつ)。そんな中国人的心性の賜物か、このゲームには九玲瓏や太湖石、双子峰などその手のオブジェクトが多くて嬉しい。持て余している人はぜひ庭園の材料にしてみてほしい。

・そしてせっかく敷地が広いので、区画を分ける。これも中国庭園の特徴で、空間を壁や築山で区切って、それぞれに独立した「世界」を作り出すのだ。スペースがなかったのでコンセプトもクソもなく、置けるものを置いただけになってしまったけど。再掲。出来がいいかは別として、「らしい」モノが作れて満足。

さて。庭づくりにあたって、一番苦労したのは装飾パーツの使い方だった。まずは庭園には欠かせない人造湖。作成には1マス3000文かかり、完全に金持ちの娯楽である。そして装飾にはランダム要素があり、例えば池には蓮の花が出たり出なかったりして、理想的な見た目にするのが意外と難しい。個人的にその最たる問題が、壁がうにょることである。

……大庭園造りは石塀で敷地を囲むことから始めるのだが、石塀パーツを並べていると、なかなかまっすぐな壁にならず、途中でうにょりが発生する。中国庭園を愛する私はもちろん理解している。これは「雲墻」といって立派なデザインの一種だ。だが私はまっすぐな壁が好みだし、うにょるならここぞというワンポイントで使いたいのだ。

しかしこのうにょりときたら、何度並べかえても発生するどころか逆に増殖する始末。なん十分もうにょりと格闘し続けたが消すことが出来ず、うにょりへの敗北に絶望しながら床についたこともあった。そのうちに分かってきたのは、起動する回によってうにょりの挙動が違うということ。つまりうにょりの発生には決まった乱数があるのだ。

そしてついに私は、うにょりなき乱数にたどり着いた。うにょりを克服したのだ。

もしうにょりに悩んでいる人がいたら、ゲームに入りなおして何度か試してみてほしい。……そこまでする時間がもったいない?ごもっともなご意見です。

最後におまけ。亜種として、庭付きのVIPハウスを作ってみた。大きさは7×7マス、費用は5万文くらい。住人は何となく杜甫。作中でのトホホな描かれ方的に、VIPハウスよりぼっちハウスに見えちゃうのがなんともアレだけど。杜甫可愛いよね。

お次は大和娘・はなちゃん用の日本庭園を造ろうかと企画中。すると松がある応天府にするか石燈籠のある蘇州府にするか迷う……。(装飾の差分、たまに歯がゆい)

こういうの、遊びだしたらキリがないので困るけど楽しい。